レースガイド
前回優勝馬:ギガース号
1958年に創設され、浦和競馬では2番目に歴史が古い3歳重賞。2022年からは1,500mで施行されている。2024年に南関重賞・ネクストスター東日本が新設され、負担重賞が定量から別定に変更された。
実績馬と新興勢力がぶつかりあう南関三冠路線を占う一戦。過去10年でこのレース出走馬から5頭の東京ダービー馬(2023年までは南関限定重賞)を輩出している。
【1着馬にネクストスター東日本競走への優先出走権を付与】
データ分析
4番人気以内に支持された浦和所属馬に注目
※データは過去10年分(2015~2024年)を対象にした。
1番人気馬か、4番人気馬か
単勝1番人気は3勝2着3回3着1回で連対率60%、複勝率70%なら信頼しやすい。
2番人気は3勝2着2回3着1回、3番人気は3勝3着2回とこちらもまずまずの成績。
しかし1~3番人気で上位独占は2017年の1回のみ。
特筆したいのは4番人気で1勝ながらも2着4回3着2回で連対率50%、複勝率70%なら抑えておきたい。
勝ち馬は全て4番人気以内で、5番人気以下は2着1回3着4回のみで大荒れは期待しにくい。
【単勝人気別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 3 | 1 | 3 | 60.0 % | 70.0 % |
2番人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 50.0 % | 60.0 % |
3番人気 | 3 | 0 | 2 | 5 | 30.0 % | 50.0 % |
4番人気 | 1 | 4 | 2 | 3 | 50.0 % | 70.0 % |
5番人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 10.0 % | 20.0 % |
6番人気以下 | 0 | 0 | 3 | 51 | 0.0 % | 5.6 % |
4番人気以内に支持された浦和所属馬に注目
船橋所属馬が5勝2着3回3着3回で連対率28%、複勝率39%と圧倒しているが、近5回で見ると3回は馬券絡み無し。
地元浦和所属馬は出走頭数も多いが4勝2着3回3着4回と奮闘。ただし、馬券内に入った馬は全て4番人気以内に支持されていた。人気に注意したい。
大井所属馬、川崎所属馬はこれといった傾向がなく、人気馬なら。
【所属別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大井 | 0 | 2 | 2 | 8 | 16.7 % | 33.3 % |
船橋 | 5 | 3 | 3 | 17 | 28.6 % | 39.3 % |
浦和 | 4 | 3 | 4 | 35 | 15.2 % | 23.9 % |
川崎 | 1 | 2 | 1 | 14 | 16.7 % | 22.2 % |
断然牡馬
牝馬の一線級は年末の東京2歳優駿牝馬に向かうため、馬券絡みは29頭が牡馬。
唯一牝馬で3番人気1着となったトーセンガーネット(2019年)はトーシンブリザード・メモリアル1着入線も失格の後、平和賞で1番人気に支持される力の持ち主だった。
馬券圏外に敗れた牝馬9頭は全て4番人気以下だった。
【性別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬・セン馬 | 9 | 10 | 10 | 65 | 20.2 % | 30.9 % |
牝馬 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0 % | 10.0 % |
3枠が優勢も、人気馬なら外枠でも
2021年までは1600m、2022年からは1500mで行われているので一概には言えないが、1~3枠が4勝2着7回3着3回と好成績。
対して5~7枠が各2勝しているが、1・1・2・2・2・3番人気だった。
【枠順別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 1 | 1 | 6 | 30.0 % | 40.0 % |
2枠 | 2 | 2 | 0 | 6 | 40.0 % | 40.0 % |
3枠 | 0 | 4 | 2 | 4 | 40.0 % | 60.0 % |
4枠 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10.0 % | 10.0 % |
5枠 | 2 | 1 | 0 | 8 | 27.3 % | 27.3 % |
6枠 | 2 | 0 | 1 | 13 | 12.5 % | 18.8 % |
7枠 | 2 | 1 | 2 | 14 | 15.8 % | 26.3 % |
8枠 | 0 | 0 | 4 | 14 | 0.0 % | 22.2 % |
人気に推された好位から競馬が出来る馬
好位からの馬は4勝2着4回3着4回と抜けているが、12頭中10頭は3番人気以内馬。慎重に軸を選びたい。
逃げ馬は2勝2着2回だが、1・1・1・4番人気馬。捲った馬も2勝2着2回で2・3・4・4番人気馬で妙味はこちらか。
差し・追込馬は2勝2着2回3着6回だが、1600m戦から1500m戦に短縮された2022年以降では3着1回(7番人気)といまひとつ。
【脚質別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
逃げ | 2 | 2 | 0 |
好位 | 4 | 4 | 4 |
捲り | 2 | 2 | 0 |
差し | 1 | 2 | 2 |
追込 | 1 | 0 | 4 |
馬格がありながら新馬戦から好成績の馬を
ローテーションではハイセイコー記念出走馬が3勝2着5回3着3回と好相性。5・7・10着からの巻き返しもあるので注意したい。
JBC2歳優駿(2019年までは北海道2歳優駿)出走馬が3勝2着1回3着2回、全日本2歳優駿出走馬が3勝2着1回3着1回でこれに続く。
馬券に絡んだ30頭中16頭は新馬勝ちの実績があり、残る14頭中13頭も新馬戦3着以内だった(2022年ダイナソーは門別競馬デビューで4着)。
ホッカイドウ競馬出身馬が5勝2着1回3着4回となっているが、内7頭はサンライズカップ出走馬だったことに留意したい。
最後に馬体重、470キロ以上が6勝2着4回3着6回で近2年は1~3着を独占している。逆に440キロ以下の馬は2着1回3着2回のみで狙いにくい。
ライター:友好春