レースガイド


レースガイド

前回優勝馬:アマネラクーン号

 2018年に準重賞から重賞(SIII)に格上げ。2024年から施行時期が7月から5月へ変更され、さきたま杯の前哨戦の位置付けとなり、合わせて南関東で最初に行われる「3歳以上」の重賞競走となった。
 重賞となってから2020年(ダノンレジーナ・3着)を除き、毎年地元浦和所属馬が連対しており、コース適性にも注意を払いたい。
 【1着馬にさきたま杯競走、スパーキングサマーカップ競走への優先出走権を付与】

データ分析

4番人気以内の浦和所属馬が連軸。7歳以上の高齢馬にも注目

※データは準重賞として行われていた2015~2017年を含む過去10年分(2015~2024年)を対象にした。

1番人気を連軸にするか、2・3番人気からヒモ荒れを狙うか

 1番人気は4勝2着3回3着なしで連対率70%。連軸とするか敢えて消すか。勝った4頭は全て単勝1倍台に支持されていた。5月施行となった2024年は10着(単勝3.2倍)に敗れている。
 2番人気が1勝2着3回3着2回、3番人気が4勝3着1回で、10年中9回は1~3番人気から勝ち馬が出ている。
 また1~3番人気から1頭しか馬券に絡まなかったのは2015年、2021年、2022年のみ。1~3番人気から2頭選ぶのが良さそうだ。
 2015年と2022年はそれぞれ3番人気・1番人気が1着し、2・3着には6番人気以下の馬が突っ込んできている。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 4 3 0 3 70.0 % 70.0 %
2番人気 1 3 2 4 40.0 % 60.0 %
3番人気 4 0 1 5 40.0 % 50.0 %
4番人気 0 2 1 7 20.0 % 30.0 %
5番人気 1 0 1 8 10.0 % 20.0 %
6番人気以下 0 2 5 49 3.6 % 12.5 %

4番人気以内の浦和所属馬が連軸。人気薄でも船橋所属馬は抑えておきたい

 地元浦和所属馬が6勝2着7回3着2回と半数を締め、連対率でも24%と抜けている。連対を外したのも2020年の1回のみ。尚、重賞に格上げされた以降で馬券に絡んだ9頭は全て4番人気以内に推されていた。4番人気以内の浦和所属馬から連軸を探したい。
 船橋所属馬は1勝2着2回3着5回で連対率はいまひとつだが、複勝率38%(1・1・2・5・7・7・8・9番人気)なら、人気薄でも抑えておきたい。
 川崎所属馬は2勝2着1回3着2回だが、インフォーマーとベストマッチョがそれぞれ1着・3着しており、馬券に絡んだのは実質3頭。浦和適性を見定めたい。
 大井所属馬は2021年に1・3着があるのみ。そもそも出走頭数が少ないが、連対率・複勝率共に他場所属馬より劣っており狙いにくい。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 1 0 1 11 7.7 % 15.4 %
船橋 1 2 5 13 14.3 % 38.1 %
浦和 6 7 2 38 24.5 % 28.3 %
川崎 2 1 2 14 15.8 % 26.3 %

7歳以上の高齢馬に注目

 7歳以上の高齢馬が5勝2着2回3着5回。近8回毎年馬券に絡んでおり、2018・2019年は1~3着を独占している。
 4歳馬が2勝2着1回3着1回で連対率・複勝率ではこちらの方が上。但し出走頭数そのものが少ないので出走してくればと言ったところか。
 5歳馬は3勝2着3回3着1回。近4年で5頭が馬券に絡んでいるが、全て4番人気以内であった事に注意したい。
 6歳馬は2着3回3着3回。重賞に格上げされてからは2023、2024年に1・2番人気で2・3着したのみとふるわない。
 3歳馬は2着が1回あるが、5月施行となった事で出走してくる可能性が低いのではないだろうか。
 牝馬は2着3回3着2回と勝ちこそないが複勝率31%。出走してきた時にはよく吟味したい。

【馬齢別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
3歳 0 1 0 2 33.3 % 33.3 %
4歳 2 1 1 5 33.3 % 44.4 %
5歳 3 3 1 12 31.6 % 36.8 %
6歳 0 3 3 16 13.6 % 27.3 %
7歳 4 1 2 18 20.0 % 28.0 %
8歳以上 1 1 3 23 7.1 % 17.9 %
牝馬 0 3 2 11 18.8 % 31.3 %

勝ち馬は1~7枠で万遍なく。連軸としてなら1~3枠か

 勝ち馬は1~7枠で万遍なく出ているが、連対率・複勝率で見ると2枠が1勝2着3回3着2回と抜けている。
 1枠・3枠がそれぞれ1勝2着2回、2勝2着1回で共に連対率30%でこれに続く。
 6番人気以下で馬券に絡んだ7頭は2・2・6・6・7・8・8枠で、一捻りを入れるならここか。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 1 2 0 7 30.0 % 30.0 %
2枠 1 3 2 4 40.0 % 60.0 %
3枠 2 1 0 7 30.0 % 30.0 %
4枠 1 0 1 8 10.0 % 20.0 %
5枠 2 1 1 9 23.1 % 30.8 %
6枠 1 1 3 11 12.5 % 31.3 %
7枠 2 2 1 13 22.2 % 27.8 %
8枠 0 0 2 17 0.0 % 10.5 %

位置取りによる差は無い

 逃げ馬が2勝2着2回3着1回、好位馬が3着3着4回。勝ち馬の半数を締めている。
 ただ捲り馬が2勝、差し馬が2勝2着7回3着3回と馬券に絡んだ数で言えばこちらが上。
 重賞に格上げされてからの近7年は、逃げor好位と捲りor差しで1・2着を分け合っており、双方から選ぶのが良さそうだ。

【脚質別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着
逃げ 2 2 1
好位 3 0 4
捲り 2 0 0
差し 2 7 3
追込 1 1 2

前走浦和で3着以内だった馬が連軸。近2走内に3着以内の好走歴がある馬を絡めたい

 2024年から施行時期が7月から5月へ変更され、さきたま杯の前哨戦との位置付けになった事であくまで参考程度に。
 前走が浦和だった馬が毎年連対しており、近9年は3着以内に好走していた(2015年は前走4着)
 また重賞となってからの近7年では、2018年3着インフォーマー(2015年同レース1着・近2走は重賞で6・7着)、2022年3着フィールドセンス(中央からの転入緒戦)を除く19頭は近2走内に3着以内の好走歴があった。
 ちなみに5月施行となった昨年は、前走が川崎マイラーズ6着・しらさぎ賞1着・京成盃グランドマイラーズ3着の3頭での決着だった。

ライター:友好春

一覧に戻る