レースガイド


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前回優勝馬:レモンポップ号

 ダートグレード競走元年となった1997年に浦和競馬上半期の中央交流競走として設立。2011年にJpnIIに昇格。
 2024年全日本的なダート競走体系整備に伴い、実施時期を約1ヶ月遅らせて古馬ダート短距離戦線上半期の頂点という位置づけとしてJpnIに昇格した。
 JRA所属馬による1~3着独占は全28回中6回に留まり、地方所属馬の好走が目立つ。2023年の覇者イグナイターが同年のJBCスプリントJpnIも制し、短距離路線の頂点に立ったのは記憶に新しい。

データ分析

2番人気馬が3連複の軸、JRA所属馬VS地方所属馬

※データは過去10年分(2015~2024年)を対象にした。

2番人気を3連複の軸として、1~5番人気馬を絡めたい

 1番人気は4勝2着2回3着1回で複勝率70%、2番人気が1勝2着3回3着4回で複勝率80%。どちらも連軸にするにはやや信頼に欠けるなら、2番人気を絡めての3連複が良さそうだ。それでも1・2番人気が共に馬券に絡んだのは6回。
 一方、6番人気以下は2勝3着2回で複勝率6%であれば、人気薄の中に余程の狙い馬がいない限り、1~5番人気から選びたい。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 4 2 1 3 60.0 % 70.0 %
2番人気 1 3 4 2 40.0 % 80.0 %
3番人気 1 2 2 5 30.0 % 50.0 %
4番人気 1 1 0 8 20.0 % 20.0 %
5番人気 1 2 1 6 30.0 % 40.0 %
6番人気以下 2 0 2 61 3.1 % 6.2 %

基本はJRA所属馬だが、地方所属馬をうまく絡めたい。

 JRA所属馬が7勝2着5回3着6回と抜けているが、1~3着を独占したのは2回のみ。船橋所属馬は勝ちこそ無いものの2着2回3着1回で連対率・複勝率ならJRA所属馬と大差ない。出走してきたら要注意だ。
 地元浦和所属馬は2着2回3着3回だが、出走頭数も多いのでよく吟味したい。
 地方勢が3勝しているが、2頭はダートグレード勝ちを含め重賞6・8勝馬で、1頭は重賞8勝馬。かなりの実績が必要か。他地区所属馬はイグナイターが1着・2着しているのみで、ダートグレード勝ちの実績が1つの目安かもしれない。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 2 0 0 10 16.7 % 16.7 %
船橋 0 2 1 4 28.6 % 42.9 %
浦和 0 2 3 22 7.4 % 18.5 %
川崎 0 0 0 6 0.0 % 0.0 %
他地区 1 1 0 20 9.1 % 9.1 %
JRA 7 5 6 23 29.3 % 43.9 %

5~6歳から軸探し、穴なら8歳以上の高齢馬

 6歳馬が4勝2着3回3着1回と頭1つ抜けているが、5歳馬は2勝2着4回3着4回と連対率・複勝率ならこちらが上。5~6歳馬が馬券に絡まなかったのは2020年の1回のみで、軸はここから探したい。
 4歳・7歳で馬券に絡んだ4頭は全てJRA所属馬で1・2番人気に推されていた。
 8歳以上馬が2勝2着3回3着3回だが、2番人気に推されていたのが2頭、それ以外は5番人気以下だった。穴馬探しはここからか。
 牝馬は2勝2着1回で全馬前走マリーンカップで連対していたが、同レースは2024年から秋の3歳重賞に衣替えしてしまったため傾向がどう替わるか様子を見たい。
 尚、2024年から出走可能となった3歳馬だが、まだ出走は無い。

【馬齢別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
3歳 0 0 0 0 --- ---
4歳 1 0 1 8 10.0 % 20.0 %
5歳 2 4 4 9 31.6 % 52.6 %
6歳 4 3 1 18 26.9 % 30.8 %
7歳 1 0 1 17 5.3 % 10.5 %
8歳以上 2 3 3 33 12.2 % 19.5 %
牝馬 2 1 0 10 23.1 % 23.1 %

迷ったら外枠を嫌うのもあり

 どの枠からも満遍なく勝ち馬が出ており、大きな偏りは無い。強いて言うなら7・8枠は連対率・複勝率で1~6枠より低い。迷ったら外枠を嫌うのもあり。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 1 1 1 7 20.0 % 30.0 %
2枠 1 2 2 5 30.0 % 50.0 %
3枠 1 1 1 7 20.0 % 30.0 %
4枠 1 1 2 6 20.0 % 40.0 %
5枠 2 3 0 12 29.4 % 29.4 %
6枠 1 1 3 14 10.5 % 26.3 %
7枠 1 1 0 17 10.5 % 10.5 %
8枠 2 0 1 17 10.0 % 15.0 %

位置取りによる差は無い

 差し馬が4勝2着4回3着3回で毎年馬券に絡んでいるが、逃げ馬が3勝3着2回、好位馬が1勝2着4回3着4回と負けていない。
 追込馬は2着2回3着1回止まりで、ある程度追走していく脚は欲しい。

【脚質別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着
逃げ 3 0 2
好位 1 4 4
捲り 2 0 0
差し 4 4 3
追込 0 2 1

前走1400~1600m、近2走に3着以内で重賞実績のある500キロ以上の馬

 2024年から施行時期が6月下旬へ変更され、上半期の古馬短距離路線の頂点を決めるレースに位置付けられ傾向が変わった可能性もあるが、2024年のイグナイター(前走サウジカップ・1800m)を除き、前走は1600m以下を使われていた(内1頭は芝1600m)。
 ただ前走が1200m戦だったのは6頭(東京スプリント4頭、神田川オープン1頭、ドバイ1頭)のみで基本は1400~1600mが好ましい。
 前2走内に3着以内の成績をあげていた馬が25頭、残る5頭も5着以内の結果を残していた。近走不振馬の激走は考えにくい。
 かしわ記念・フェブラリーSを経由してきた馬がやや目立つがこちらも傾向が変わるか注意したい。
 それ以外では馬券に絡んだ全馬に重賞勝ち実績があり、24頭は馬体重500キロ以上で残る6頭も478キロ以上の馬格があった。
 最後に乗り替わりで馬券に絡んだのは2020年1着ノボバカラ、2019年2着サクセスエナジーの2頭のみである事を付け加えておく。

ライター:友好春

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