レースガイド

　2022年に準重賞競走（負担重量は別定）として新設。2023年からSIII重賞に格上げ（負担重量は定量へ変更）され、南関東２歳重賞戦線のオープニングレースという位置づけになった。
　準重賞時の１回と重賞格上げ後の２回、計３回ともに１番人気に推された地元浦和所属馬が優勝しており、期待の新星誕生が期待できるレースである。
　【１着馬に鎌倉記念競走への優先出走権を付与】

データ分析

浦和所属馬VS船橋所属馬

※データは過去2回に加え、準重賞として行われていた2022年、同時期に行われていた2歳一組JRA認定新選特別(2015年～2021年)の10年分を対象とした。

1番人気を頭にするなら相手に4番人気以下を選ぶのも面白い

　1番人気が7勝2着1回3着1着と断然。2番人気も1勝2着3回3着2回ならまずまずだが、3～5番人気は馬券圏内3～4回止まり。6番人気以下は5頭立てだった2018年を除く9年で、勝ちこそ無いが2着2回3着3回と穴に一考。
　1番人気馬が勝った7回中5回は、2着に4番人気以下を連れてきており、重賞に格上げとなってからの2回でも6番人気を連れてきている。

【単勝人気別成績】(過去10回)

基本は浦和所属馬。人気薄でも船橋所属馬は抑えておきたい

　対象とした新選特別は出走可能な所属場に限りがあったため、あくまで参考程度としても地元浦和所属馬が8勝2着7回3着6回と馬券に絡んだ数では断然。
　船橋所属馬は1・5・5・6・6・7番人気馬が2勝2着2回3着2回(連対率33％、複勝率50％)出走してきたら抑えておきたい。
　川崎所属馬は3番人気馬が3着2回のみ。人気に推されるようであれば。大井所属馬は参戦1頭のみ(2番人気で2着)出走してきたら力を見極めたい。

【所属別成績】(過去10回)

性別には拘らなくていい

　牡馬が6勝2着5回3着5回、牝馬が4勝2着5回3着5回。勝ち馬の数こそ違うが連対率、複勝率共に大差はない。性別には拘らなくていい。

【性別成績】(過去10回)

4～8枠から勝ち馬を探したい

　2枠が1頭勝っているが、これは5頭立てだった2018年の事。それ以外の9回はすべて4枠～8枠から勝ち馬が出ている。
　1枠は前述の2018年2着を除くと3着1回(2番人気)のみ。3枠も1・3・4・4番人気で2着2回3着2回。やはり4～8枠を重視したい。

【枠順別成績】(過去10回)

スピードのある馬と、差してくる馬をうまく組合せたい

　逃げ馬が5勝2着2回3着1回、好位馬が4勝2着4回3着なし。この時期の2歳馬だけに勝つためにはスピードが求められる。
　一方、差し馬が2着3回3着5回、追込馬が2着1回3着4回で、前に行ける馬だけで馬券を組み立てるのは早計。うまく馬券に絡めたい。

【脚質別成績】(過去10回)

近2走内に連対実績のあるデビューから期待の高かった馬から

　ローテーションは多彩だが、5頭立てだった2018年を除き、前2走で共に連対を外していたのは2019年の3着馬のみ。
　新馬戦を勝ってここに挑んだ馬は3勝2着3回3着2回で、勝った3頭は1・2番人気に推されていた。
　また馬券に絡んだ30頭の新馬戦成績は1着19頭・2着5頭・3着2頭、人気は1番人気15頭・2番人気7頭・3番人気3頭。2番人気以内で3着以内となっている事が好ましい。

ライター：友好春