レースガイド

 1980年に4歳以上(現3歳以上)のハンデ戦として創設。1996年に指定交流競走となり、1997年からはGII(現在はJpnII)に格付けされた。
 これまで地方所属馬は9頭が優勝しているが、近9年は中央所属馬が連勝中。それでもハッピースプリント、サミットストーン、ヒガシウィルウィン、タービランス、ライトウォーリアが2・3着して地方の意地を見せている。
【1・2着となった地方所属馬に東京大賞典競走への優先出走権を付与】

データ分析

3・4歳馬から連軸探し。3番人気馬・6枠は押さえておきたい

※データは過去10年分(2015~2024年)を対象にした。

3番人気が複勝率70%

 1番人気は2勝2着2回3着2回、2番人気が3勝2着1回3着1回。
 共に馬券圏外となったのは2022年の1回のみ。いずれかを中心に考えたいところ。
 3番人気は1勝ながら2着5回3着1回で連対率60%・複勝率70%。迷ったら押さえておきたい。
 勝ち馬は全て5番人気以内に支持されていた。
 6番人気以下は2着1回3着2回で狙いにくいが、近3年中2回でJRA所属馬が3着に食い込んでおり無視もできない。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 2 2 2 4 40.0 % 60.0 %
2番人気 3 1 1 5 40.0 % 50.0 %
3番人気 1 5 1 3 60.0 % 70.0 %
4番人気 2 1 3 4 30.0 % 60.0 %
5番人気 2 0 1 7 20.0 % 30.0 %
6番人気以下 0 1 2 58 1.6 % 4.9 %

JRA所属馬が断然、重賞4勝以上の地方所属が割って入るか?

 JRA所属馬が9勝2着6回3着9回と断然。近9年は全てJRA所属馬が優勝している。
 大井所属馬は1勝3着1回だが、これは同一馬(ハッピースプリント)によるもの。
 それ以外では2着に船橋所属馬が2回、浦和・川崎所属馬が1回食い込んでいるのみ。
 地方所属馬で馬券に絡んだのは全て重賞4勝以上の実績があり、近8年に限れば4番人気以内に支持されていた。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 1 0 1 8 10.0 % 20.0 %
船橋 0 2 0 11 15.4 % 15.4 %
浦和 0 1 0 22 4.3 % 4.3 %
川崎 0 1 0 3 25.0 % 25.0 %
他地区 0 0 0 17 0.0 % 0.0 %
JRA 9 6 9 20 34.1 % 54.5 %

3・4歳馬から連軸探し

 4歳馬が5勝2着2回3着2回、3歳馬が2勝2着3回で共に複勝率50%。
 揃って馬券圏外となった事はなく、連対を外したのも2019年の1回のみ。連軸はここから探したい。
 5歳馬が1勝2着1回3着4回、6歳馬が2勝2着1回3着1回。
 7歳馬以上は2着3回3着3回だが、2015年の2着サミットストーン以外は4番人気以内だった。

【馬齢別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
3歳 2 3 0 5 50.0 % 50.0 %
4歳 5 2 2 9 38.9 % 50.0 %
5歳 1 1 4 13 10.5 % 31.6 %
6歳 2 1 1 14 16.7 % 22.2 %
7歳 0 2 0 20 9.1 % 9.1 %
8歳以上 0 1 3 20 4.2 % 16.7 %
牝馬 0 0 0 2 0.0 % 0.0 %

6枠が飛び抜けているが、近6年では1・2枠も健闘している

 6枠が6勝2着2回3着1回で連対率42%、複勝率47%と飛び抜けている。
 7枠が1勝2着3回、5枠が1勝2着1回3着2回と6枠の前後も健闘している。
 ただ近6年では毎年1枠か2枠のいずれかが馬券に絡んでおり、注意を払いたい。
 尚、3枠は一度も馬券に絡めていない。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 2 0 0 8 20.0 % 20.0 %
2枠 0 2 2 6 20.0 % 40.0 %
3枠 0 0 0 10 0.0 % 0.0 %
4枠 0 1 2 7 10.0 % 30.0 %
5枠 1 1 2 8 16.7 % 33.3 %
6枠 6 2 1 10 42.1 % 47.4 %
7枠 1 3 0 16 20.0 % 20.0 %
8枠 0 1 3 16 5.0 % 20.0 %

長くいい脚を使える馬中心も、逃げの手に出るJRA所属馬には要注意

 毎年2周目の向こう正面で一気に位置取りをあげて行く馬がおり、長くいい脚を使えるかが鍵。
 捲った馬が5勝2着1回、好位からの馬が2勝2着3回3着1回。差し馬・追込馬は共に1勝どまり。
 JRA所属馬が逃げた時は2019年に7番人気9着だった以外、4年連続で馬券に絡んでおり(1・3・6・7番人気)どの馬が逃げるかに注目したい。

【脚質別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着
逃げ 1 1 2
好位 2 3 1
捲り 5 1 0
差し 1 5 5
追込 1 0 2

前走中央競馬のレースに出走していた馬が8年連続で馬券絡み

 JBCクラシックからの転戦馬が4勝2着2回3着3回で掲示板外からの巻き返しもある。
 日本テレビ盃出走馬は4番人気以内、または連対していた馬が、2018年アポロケンタッキー(4着)を除き1勝2着3回3着2回。
 白山大賞典に出走したJRA所属馬が2勝2着2回3着2回しているが、ここで馬券圏外となった馬もほぼ同数おり半信半疑。
 近8年では前走中央競馬のレース(2018年JBC(京都開催)を含む)に出走していた馬が毎年馬券に絡んでいる事にも留意したい。
 前走が1600m以下だったのは2016年3着ハッピースプリントのみ。
 尚、近2走内に海外のレースに挑んでいた馬(取消1頭を含む)は4頭おり、全馬馬券に絡んでいる(1勝2着2回3着1回)。

ライター:友好春

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